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こんにちは。
オーディオフェスタ・イン名古屋2025に行ってきました。
昨年初めて参加したのですが、毎年年に一度この時期にやっていて、入場料が無料というとてもいいイベントなので、本当はそんな気分でもなかったのですが、行かないと次は来年までないし、かなり前から、前もって予約しておいたので行ってきました。
オーディオショップが開催する大商談会とは違い、その場での販売は一切ありませんが、その分、各メーカーが、目玉の飛び出るくらい高額な、フラッグシップの機材を使ってデモンストレーションしてくれるので、普段雑誌でしか見たことのない、超高級システムを実際に見る事が出来、さらにオーディオ雑誌の致命的な欠点である、音が聴けないという問題が見事にクリアされ、普段めったに聴くことのできない、最高級のオーディオの音を体験することができます。
これで無料ですから、オーディオを趣味としている私にとっては、行かない理由はなく、年に一度のもっとも楽しみなお祭りです。
ではブースの様子をご紹介しましょう。

B&Wの最高峰のモデル、801D4シグネチャーとアキュフェーズを組み合わせたデモです。
昨年はすごい人の多さに驚き、オーディオなどというニッチな世界に、よくぞこれだけの人が集まるものだと感心しましたが、今年は昨年よりは観客が少なかったように感じましたが、それでもどこから集まってくるのか、オーディオショップはいつも閑古鳥なのに、かなりの人が来場していました。

今回の目玉はこちらのシステムでした。マジコのスピーカーに、巨大なマッキントッシュのアンプの組み合わせです。
すごい音がしましたが、あくまですごいのは迫力であって、クラシックなどはやや大味な感じで、決して美しい音とは思いませんでした。
クラシックに限って言えば、我が家のシステムの音の方がいいと思いました。


それにしてもこのスピーカーの値段、おかしくないですか。
こんな値段付けて、いったいどんな人が買うのでしょうか。
こんなことをやっているから、オーディオ業界はますます衰退していくのではないでしょうか。
今回の出展の中で、この製品が一番の高額商品でしたが、他にも1800万円もするレコードプレーヤーなどがあり、ターンテーブルだけの値段か、トーンアームとカートリッジも加えた合計での値段かはわかりませんでしたが、どちらにせよ、高すぎます。
車だとしてもスーパーカーの値段ですが、スーパーカーの方がまだ需要があるのに対して、オーディオを趣味にしている人って、本当に少ないですからね。
大体今回の来場者を見ても、やはり大半が年配の男性で、私などまだ若い方で、大体が60代から70代で、たまに夫婦で来ている人も見かけましたが、女性は本当に少なく、特に20代、30代の女性は皆無だったと思います。
ですから会場は、年配男性の放つ加齢臭の香りが充満していると言った感じでした。
若いファンがいないのですから、オーディオ業界はこれからさらに厳しくなっていくでしょうね。
まあ私も先がそう長くはないので、オーディオが衰退しようが構いませんけどね。


今回の出店で、私が一番見たくて、聴きたかったのは、このスピーカーでした。
イタリアのソナス・ファベールというメーカーの、ストラディバリG2というスピーカーです。
楽器を模して作ったという、木製キャビネットを積極的に鳴らせて響かせるタイプのスピーカーで、クラシック再生の音が素晴らしく、このモデルはペアで850万円ですが、先ほどのマジコのスピーカーの値段と比べると、安く感じてしまうのが怖いところです。
マジコはただ巨大で迫力満点の音でしたが、こちらは実に繊細で、そして響きがなんとも言えず美しく、今回聴いたすべてのシステムの中で一番音が良く、最近クラシックのコンサートに行って生演奏を聴く機会が2度ほどあったのですが、生にはやはり及びませんが、一番生に近い音だと感じました。
比べなければ、まるで生演奏を聴いているかのような音色です。
ただしこのスピーカーも、会場で見ればそこまで大きいとは思いませんが、実際はかなり大きく、値段的には無理をすれば買えない金額でもないかなと思ったのですが、やはりサイズ的に我が家の狭小住宅には入りません。
入ったとしても、十分な音響効果を得られるだけのスペースが取れず、絶対にいい音で鳴らすことはできません。
まあ冷静になって考えてみれば、値段的にも無理なんですけどね。
というわけで、オーディオフェスタは、購入を考えるためのものではなく、あくまで1つのショーとして、その日1日楽しめたらいいかなあという感じです。
そう言った意味では、雑誌でしか見たことのない、憧れだったスピーカー、ストラディバリG2を実際に見られて、その音が聴けて、それが想像通りかそれ以上の素晴らしい音だったので、大満足でした。
行ってよかったなあと思いました。
ちなみにこのストラディバリG2を鳴らすのに使っていたプレーヤーが、CD再生とレコード再生と両方ありましたが、レコードの方が、1800万円するというプレーヤーでした。
アンプもソウリューションというスイスのブランドのものすごく巨大で重そうなアンプで、値段は見ませんでしたが、相当高いと思います。
他の観客がしゃべっていたのですが、もしこんなものが家にあったら、邪魔で仕方ないなと言っていました。
買えないから負け惜しみかもしれませんが、確かにそうだと私も思い、やっぱりこういうものを買うというのは、現実的ではないなと思いました。
オーディオの世界も格差はどんどん広がるばかりで、一般人はもはや、ハイエンドの世界にはついていけなくなってしまいました。
でも中には購入する人もいるんでしょうね。世の中お金持ちはいますからね。
まあ私とは住む世界の違う人なので、勝手に買ってもらえばいいです。
私は分相応の世界で楽しみます。
それではまた。