50代の独身男性です。早期退職した自由人です。趣味のオーディオや音楽について語ります。
こんにちは。
目の病気で大変な日々を過ごしてきた今日この頃ですが、実はそんな中、ちょっと大きな買い物をしてしまいました。
先日、ヤフオクに、ジェフロウランドのシナジーというプリアンプが出品されていて、それが私が以前からずっとほしかったもので、状態もよさそうだったので、本気で入札して、落札してしまいました。

値段は27万円です。
シナジーには、初代のシナジーから、シナジー2、シナジー2i とモデルチェンジがあり、3世代あるのですが、私の購入したのは、初代のシナジーで、しかも出力トランスのついていない初期ロットのモデルです。
ネットで調べたのですが、この初代のシナジーでも、初期の出力トランスがついていないモデルの方が(マニアによると)音がよく、以降に発売された出力トランス付きのものは、音の滑らかさはあるものの、音がおとなしくなり、いまいちだとか、そして以後の、シナジー2やシナジー2iも同じで、実は初代の初期ロットのものにしか、独特の美音は出せないのだそうです。
私もはじめは知りませんでしたが、ペアになるパワーアンプの同じくジェフロウランドのモデル10を購入した際に、シナジー2だったか2iだったかは忘れましたが、確か2iだったと思いますが、それと組み合わせて試聴したところ、あまりにも音がおとなしすぎて、全然メリハリがなく、ちっともいい音だとは思いませんでした。
その時はオーディオショップの人に無理を言って、送り出しのCDプレーヤーとスピーカーは、どちらも我が家で使っているものと全く同じ機材で試聴させてもらいましたから、さすがにそのプリアンプ、シナジー2iを買おうとは思いませんでした。
その後、私はシナジーが生産終了になった後に出た、コンチェルトというプリンアンプを手に入れて、それが現在我が家のメインシステムで現役で活躍しているプリアンプですが、そちらの音は素晴らしく、やっぱりシナジーとは相性が良くないんだとずっと思っていました。
ところが私が今使っているパワーアンプ、モデル2も、発売当初、ペアになるプリアンプはシナジーだとされていましたし、シナジーがベストマッチの組み合わせだとされていましたから、シナジーで音が良くないのはおかしいと思っていましたが、実は私は出力トランスなしの初代の音を聴いたことがなかったのでした。
そして今回、一期一会の出会いにより、モデル2、あるいはモデル10ともベストマッチとなる、ジェフロウランドのプリアンプ、初代シナジーを手に入れたのです。


デザインは実に個性的で、最初に見た時は、こんなに奥行きのないデザインで、いい音が出せるんだろうかとか、なんて美しいアンプなんだろうと、息をのむほどでした。
ずっと欲しいと思っていましたが、1996年発売当時の定価が、119万円と、当時の私にとってはあまりに高価で、手が出せない代物でした。
それが28年経った今、ついに私のものとなったわけです。
今回購入したものは、傷もまったくないですし、今のところ動作もほぼ正常に動いていますから、非常に状態の良いものを運良く手に入れたということです。
車に例えるなら、昔から憧れだった、旧車のスポーツカー、たとえばロータスヨーロッパを、今手に入れたようなものです。
なんだかすごくうれしいです。
しかしまだメインシステムにはつないでいません。
なんだか怖くて、なかなかつないでみる勇気が出ません。
もしそこで何か不具合でもあったら、それこそまたものすごいストレスで、冗談ではなく、本当に再び目に穴が開いてしまいますからね。
まずはサブシステムのプリとして使って様子を見ています。
今のところ動作にほぼ問題はありませんが、ほぼと書いたのは、実は入力切替が本体ではできず、最初は焦りましたが、リモコンでならできます。
そして不思議なことに、一度リモコンで切り替えた後なら、本体でも正常に動作して、入力を切り替えることができます。
不具合はその1点のみです。
それなら使用上何の問題もありませんので、それで動作はほぼ問題なしと書いたわけです。
ただし初めはリモコンが全く反応しませんでした。
それもあせって、中古オーディオショップに電話して、修理を依頼したところです。
ところが現在修理依頼が殺到していて、一時的に修理を全部断っているそうで、いつ再開するかわからないと言われてしまいました。
そんな馬鹿な、それじゃあこの先私のオーディオの趣味が成り立たないじゃないですか。
壊れたらもう終わりですか。修理を受け付けないだなんて、なんて世の中になったんだと、それはそれで大問題ですが、リモコンはあることをしたら直りました。
これもネットで調べたのですが、ジェフロウランドのリモコンは、電池がなくなったリモコンをそのままにしておくと、今度新しい電池に入れ替えても使えないそうで、直し方は、電池を入れる場所の両端の金属ボタンをショートさせることだと書いてあり、その通りにしたら見事に直りました。
しかしそんなこと、説明書を読んだってどこにも書いてありませんし、ほんと、ネットがあって、ネットで調べれば何でも出てくる便利な時代だからいいようなものの、普通の人にはわかりませんよ。あまりに不親切です。
とにかくそんなこんなで、買ってすぐはいろいろと焦りましたが、その後は問題なく使えています。
肝心の音はどうかということですが、まだメインシステムで聴いていないのでわかりませんが、おそらく思ったほど良い音ではないというか、今使っているコンチェルトの方がいいと思います。
今のコンチェルトからシナジーに替えたら、たぶんがっかりするだろうと思います。
一言でいうと、濃厚で深い音だけど、フレッシュさがなく、ちょっとビンテージっぽさを感じる音です。
それがサブシステムで、プリアンプとして使って聴いてみた感想です。
ですからこってりとした濃い音がして、それはそれで美音なんでしょうが、今使っているコンチェルトのフレッシュさというか、音の鮮度とか、音離れの良さというか、現代的で、さわやかですがすがしく、みずみずしい音が影をひそめてしまうような気がします。
やはり名機とはいえ、もはやビンテージのアンプですからね。
やはり新しいアンプにはテクノロジーの進歩を感じるというか、逆にモデル2はビンテージにあたるアンプですが、それとコンチェルト・プリの組み合わせが奇跡的にマッチして、偶然にも奇跡的ともいえる美しい音を奏でているのではないかと思います。
今の音が最高なのに、わざわざ替える必要はないというのが私の結論です。
だったらシナジーなんて買う必要はなかったのかというと、それは違います。
車だって、マニアで金持ちの人は何台も持っているでしょう。
それと同じです。
所有する喜び、それがあります。
そしてシナジーの音は、サブシステムで堪能できますから。
ますます私のオーディオライフが豊かになりました。
でもいい加減オーディオに散財するのは、これで最後にしないといけないなと感じています。
それではまた。
(前回からの続き)
値段的にはアキュフェーズの方が当然高く、時代的にも20年の格差がありますが、マランツのSA14というCDプレーヤーは本当に美しい音色で、いまだ色褪せません。
アキュフェーズを購入したら引退させるつもりでしたが、とても引退させるわけにはいきません。
値段を超えた名機ですので、壊れない限り、これからもアキュフェーズと並行して使い続けていきます。
さて最後にNASですが、いままではいくら頑張ってもディスク再生の方がNASより音がよく、ACアダプターの交換と、電源ケーブルの交換で相当音質は改善しましたが、それでもよく聴くと、わずかですがディスク再生の方が音は良く、利便性という点ではNASを使う意味はありますが、音質に限って言えば、NASの存在価値はありませんでした。
やはりそれでは納得がいかないので、もう一度これが最後と思い、高価なUSBケーブルを買ってみました。クリプトンのHRというケーブルです。33000円しました。
今まで使っていたフルテックのケーブルが1万円でしたので、3倍以上の価格です。
USBケーブルでそんなに音が変わるものだろうかと、半信半疑でしたが、これが変えてみると、まさに目からうろこの大変化でした。
同じアキュフェーズのDACを通して聴いているのに、ディスク再生とNASでは音が全くの別物です。
今までのフルテックでは、音のクオリティーはディスク再生よりほんのわずかに劣るものの、ほぼ一緒で、音色に関しては、それこそブラインドテストをしても絶対に区別がつかないであろう、全く同じでした。
ところがどうでしょう。クリプトンのケーブルにしたら、音のクオリティーも上がりましたが、それ以上に音色が全然違うのです。
クリプトンの音色は高域が澄み切って、艶があり、光沢感のあるきれいな透き通った音がどこまでも伸びていく感じです。
残響音が豊かで、ただしそれが強すぎて、バイオリンの広域はものすごく伸びやかで、鳥肌物の美しさなのですが、今までよかったピアノの高域が、残響過多で、音が割れ気味というか、音源によっては濁って聞こえてしまいます。
これはいけませんが、でもどうしようもなく、それでもクリプトンのケーブルで聴く、バイオリンやチェロの音色は最高で、オーケストラの複数のバイオリンの音も、くっきり分離して生々しく聞こえ、しかもこの世のものとは思えないような、輝きと艶のある見事な美音で奏でてくれますから、これは捨てられません。
ということで、このクリプトンのケーブルの音は、諸刃の剣で、ものすごい透明感と、解像度の高さで、まぎれもなくハイエンドのものすごい音なんですが、一方マランツのような柔らかさはなく、とがった音というか、切れ味が鋭くて、まるで刃物で、触ったら本当に切れて血が出るんじゃないかと思うくらい、エッジのきいたキレッキレの音なので、やはり聴き疲れがしてしまいます。
ただしアキュフェーズのディスク再生の音と比べると、ディスク再生が重心が下がったのに対して、こちらはハイ上がりで、同じ音源なのに音が高くなったように聞こえ、バイオリンの音が全然違います。
ディスク再生の力強さに対し、こちらはしなやかでなめらか、ディスク再生が男性的ならこちらは女性的な音です。
おなじDACなのにこうも違うかと思うほどの変わりようで、おかげでNASの音質的な存在意義ががぜん出てきました。
というわけで、今3種類の音が聞けるわけですが、TPOに合わせて、好きな音を選べるという、かなり贅沢なシステムになりました。
本当は3者それぞれに長所もあれば弱点もあるので、それぞれの長所を生かし、弱点を克服した、いいとこどりの音が出せれば完璧で理想の音になりますが、それは無理なので、短所には目をつぶって、どれかを選ぶしかありません。
人間と同じで、長所だけで短所のない人はいないようなものです。
一番ストレスなくリラックスして聞けるという点では、今までずっと長く聴いてきたマランツですが、それだけ聞いていたらそれで十分なのですが、いざアキュフェーズのディスク再生の、マッチョな音の生々しさを聞いたり、クリプトンの、得も言われぬ、澄み切った、艶やかで、輝くジュエリーのような美音を聞かされると、やはりマランツでは満足できなくなってしまいます。
いずれにせよ、これはもうまぎれもなくハイエンドの音で、かなりレベルの高いところの話だと思います。
先日いつもオーディオショップのイベントで、新しいスピーカーの音を聴いてきましたが、我が家の音に比べると、1ランクも2ランクも格下の音で、てんで話になりませんでした。
ということで、オーディオフェスタ・イン・ナゴヤや、ショップの大商談会でも、もっとすごい音は聞いたことがあるのですが、総額1000万円を超えるシステムで、非現実的ですので、もう深追いはしません。
今まで聴いた最高の音が95点とするなら、我が家の音は90点です。
100点は頭の中の想像上の理想の音か、生演奏の音ですから、現実にはないものですが、95点を追いかけて地獄の沼にはまるより、90点で良しとして満足して聞いていた方がいいと思います。
そろそろ私もオーディオ沼、依存症から脱出するときです。
結婚20周年を機として、これからも浮気などせず、離婚するなんてこともなく、一生今のシステムと添い遂げたいと思います。
それにしても、いったい今までにいくら使ったんでしょうか。それを考えると唖然としますが、もう過去の話です。
それではまた。
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