50代の独身男性です。早期退職した自由人です。趣味のオーディオや音楽について語ります。
こんにちは。
昨日、某オーディオショップが主催する、「夏のオーディオ大商談会」に行ってきました。
これは各オーディオブランドのメーカーの人が来て、それぞれにあてがわれた部屋で、自社の製品を展示及び鳴らして、デモンストレーションをするというものです。
まあ最終目的は商談なんでしょうけど。(笑)
昔は結構頻繁にやっていて、試聴会と呼ばれていたり、オーディオフェアなどと呼ばれたり、もっと大きな会場を貸し切ってやられていた大掛かりなものもありましたが、最近あまり聞かなくなり、私も行く機会がありませんでした。
昨日もよく行くオーディオショップに広告が貼られていたので、久しぶりに覗いてみましたが、コロナ禍のせいで、3年ぶりの開催となったそうです。
オーディオは投資以外の私の唯一の趣味とも言ってよく、このブログにも今まで何度か書いてきましたが、私はリタイア前に、オーディオとレコード、CDのコレクションに莫大なお金を投じてしまい、いまだに後悔しています。
さすがにリタイアしてからは、そんなものにかけるお金の余裕はありませんので、家では今でもオーディオで音楽を聴いていますが、新しいオーディオ機材を買うことはもうないと思っていましたが、なんと半年前には中古ですが、新たにアンプを買ってしまいました。
CDやレコードも、これから断捨離して減らしていこうと思ってメルカリを始めましたが、メルカリを見ていたら、逆に持っていないもので欲しいものが目に付いてしまい、結構売ってはいるものの、新たに買ったものも多く、CDやレコードの数は、減るどころか逆に増えてしまっているという、本末転倒なことをやっています。
ですからオーディオという趣味から完全に足を洗ったとは言えず、ムショから出てきてもいまだにクスリが辞められない田代マーシーのごとく、なかなかこの中毒症状は完治することがない私です。
昨日はもちろん見るだけと決めていましたが、実際デモンストレーションの音を聴いたところ、あまりの音質のクオリティーの高さにショックを受けました。
昔からこの類の試聴会で思うのは、デモンストレーションで出ている音が、自宅のシステムの音より悪いと、ニヤリとして気分が良くなり、そしてそれが自宅のシステムよりずっと高額の商品だとさらにうれしくなり、要は自分のオーディオの価値の高さを確認して、安心して帰るのですが、逆に家よりもいい音で鳴っていると、もうなんだかソワソワして落ち着かなくなって、しかもそれが自宅より安いシステムだった日には、悔しくて歯ぎしりしたり、本気で購入を考えたりして、気分を悪くして帰ったものでした。
今回はまさにその後者の方でした。
理由は明らかで、要は私のシステムはもう20年前に買ったものや、中古で買ったものでは、半年前に購入したパワーアンプにしても、製造年は30年も前のもので、この20年の間にテクノロジーが進歩して、いくら20年前の最先端の高級オーディオの音とは言え、今のテクノロジーが出す音とは比べ物にならないということを目の当たりにしたのでした。
音質が劇的に向上した最大の理由は、ネットワークオーディオです。
詳しく説明するととんでもなく長くなってしまいますので、ごく簡単にわかりやすく言うと、オーディオは、レコード、CDと進化してきて、今はもうディスクもない、デジタルデータを音に変換して、それを音楽として聴くのです。
ネットワークオーディオとは、そのデジタルデータをネットからダウンロードしたり、手持ちのCDをリッピングと言って、パソコンでデジタルデータを抽出して、そのデータをネットワーク回線を使って、オーディオシステムにWiFiで送ってそれを再生するというものです。
デジタルデータもより情報量の多い、ハイレゾ音源なるものが出てきて、なぜかCDから取ったデータでも、CDプレーヤーで再生するより、音質が格段に向上しているのです。
理由を聞くと、CDプレーヤーはCDに録音されている情報量の全部を再生できるわけではなく、一旦デジタルデータにして、それを再生した方がもっと多くの情報量を再現できるからなのだそうですが、とにかく時代はもうデジタルデータ再生のネットワークオーディオなのです。
もう10年くらい前からネットワークオーディオが出始めて、私も何度か試聴会でその音を聴き、音がいいのは十分承知しているのですが、どうしても私はネットワークオーディオには抵抗があり、まず生理的に受け付けません。
私は長年、レコードとCDを収集してきましたので、そういう物理的な「モノ」がないとどうにも気持ちが悪いのです。
目に見えないデジタルデータを聴いて楽しむだけでは満足できず、CDやレコードを棚に並べて、眺めて楽しみ、さらにそれを手で取りだして、プレーヤーにセットして聴くというのが、もう長年の習慣で、儀式のようなものですので、パソコンやタブレットをいじって、曲を選んで聴くなんて言う行為は、デジタル嫌いの私には本当に生理的にダメです。
私は今の携帯ミュージックプレーヤーも持っていませんし、スマホで音楽を聴いたことも一度もありません。
私にとっての音楽は、イヤホンで聴くものではなく、部屋に置いたスピーカーの前に座り、ディスクをセットして聴くものなのです。
そしてジャケットを眺めて楽しみ、ライナーノーツやジャケットを読むというのが私の音楽の楽しみ方なのです。
ですからいかに音が悪かろうとも、私はおそらく生涯ネットワークオーディオを導入することはないと思います。
第一お金がかかります。
ネットワークオーディオを始めるには、ネットワークプレーヤーをはじめ、いろんな機材を買う必要があります。
その器材の値段もピンキリで、やはり高級オーディオブランドの上位機種ともなると、数十万円ではなく数百万円もします。
数十万円でも始めることは可能ですが、ショップの人に聞けば、今までのCDプレーヤーやアンプと同じで、やはり高いものは値段相当のいい音がするそうで、本当かなあと私は半信半疑ですが、やはり安いものは見た目もちゃっちくて、もし始めるとなるとどうしても高級機器が欲しくなってしまいます。
とにかくこれだけは私にとっては禁断の花園、絶対に足を踏み入れるまいと思っています。
そして昨日の試聴では、ネットワークオーディオではなく、CDとレコードを再生しているものも聴きましたが、それでもやはり我が家で聴いているものよりは格段に素晴らしい音がして、値段も値段ですが、やはりがっかりしてしまいました。
高級オーディオは二極化が進んでいて、高級品はどんどん高くなる一方で、値段を見ると、0の数が一つ多いのではないかと思ってしまう程、今や数百万はおろか、数千万円の商品まで出てきています。
いったいそんなもの誰が買うのか、また数百万円でも十分高いのに、それでもすごい音が出るのに、いったい数千万円のシステムはどんな音が出るんだろうと疑問に思ってしまいますが、さすがに1000万円を超えるものはカタログに載っているだけで、実物を見ることはできません。
つづく
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