オーディオマニア

こんにちは。

昨日、某オーディオショップが主催する、「夏のオーディオ大商談会」に行ってきました。

これは各オーディオブランドのメーカーの人が来て、それぞれにあてがわれた部屋で、自社の製品を展示及び鳴らして、デモンストレーションをするというものです。

まあ最終目的は商談なんでしょうけど。（笑）

昔は結構頻繁にやっていて、試聴会と呼ばれていたり、オーディオフェアなどと呼ばれたり、もっと大きな会場を貸し切ってやられていた大掛かりなものもありましたが、最近あまり聞かなくなり、私も行く機会がありませんでした。

昨日もよく行くオーディオショップに広告が貼られていたので、久しぶりに覗いてみましたが、コロナ禍のせいで、３年ぶりの開催となったそうです。

オーディオは投資以外の私の唯一の趣味とも言ってよく、このブログにも今まで何度か書いてきましたが、私はリタイア前に、オーディオとレコード、CDのコレクションに莫大なお金を投じてしまい、いまだに後悔しています。

さすがにリタイアしてからは、そんなものにかけるお金の余裕はありませんので、家では今でもオーディオで音楽を聴いていますが、新しいオーディオ機材を買うことはもうないと思っていましたが、なんと半年前には中古ですが、新たにアンプを買ってしまいました。

CDやレコードも、これから断捨離して減らしていこうと思ってメルカリを始めましたが、メルカリを見ていたら、逆に持っていないもので欲しいものが目に付いてしまい、結構売ってはいるものの、新たに買ったものも多く、CDやレコードの数は、減るどころか逆に増えてしまっているという、本末転倒なことをやっています。

ですからオーディオという趣味から完全に足を洗ったとは言えず、ムショから出てきてもいまだにクスリが辞められない田代マーシーのごとく、なかなかこの中毒症状は完治することがない私です。

昨日はもちろん見るだけと決めていましたが、実際デモンストレーションの音を聴いたところ、あまりの音質のクオリティーの高さにショックを受けました。

昔からこの類の試聴会で思うのは、デモンストレーションで出ている音が、自宅のシステムの音より悪いと、ニヤリとして気分が良くなり、そしてそれが自宅のシステムよりずっと高額の商品だとさらにうれしくなり、要は自分のオーディオの価値の高さを確認して、安心して帰るのですが、逆に家よりもいい音で鳴っていると、もうなんだかソワソワして落ち着かなくなって、しかもそれが自宅より安いシステムだった日には、悔しくて歯ぎしりしたり、本気で購入を考えたりして、気分を悪くして帰ったものでした。

今回はまさにその後者の方でした。

理由は明らかで、要は私のシステムはもう２０年前に買ったものや、中古で買ったものでは、半年前に購入したパワーアンプにしても、製造年は３０年も前のもので、この２０年の間にテクノロジーが進歩して、いくら２０年前の最先端の高級オーディオの音とは言え、今のテクノロジーが出す音とは比べ物にならないということを目の当たりにしたのでした。

音質が劇的に向上した最大の理由は、ネットワークオーディオです。

詳しく説明するととんでもなく長くなってしまいますので、ごく簡単にわかりやすく言うと、オーディオは、レコード、CDと進化してきて、今はもうディスクもない、デジタルデータを音に変換して、それを音楽として聴くのです。

ネットワークオーディオとは、そのデジタルデータをネットからダウンロードしたり、手持ちのCDをリッピングと言って、パソコンでデジタルデータを抽出して、そのデータをネットワーク回線を使って、オーディオシステムにWiFiで送ってそれを再生するというものです。

デジタルデータもより情報量の多い、ハイレゾ音源なるものが出てきて、なぜかCDから取ったデータでも、CDプレーヤーで再生するより、音質が格段に向上しているのです。

理由を聞くと、CDプレーヤーはCDに録音されている情報量の全部を再生できるわけではなく、一旦デジタルデータにして、それを再生した方がもっと多くの情報量を再現できるからなのだそうですが、とにかく時代はもうデジタルデータ再生のネットワークオーディオなのです。

もう１０年くらい前からネットワークオーディオが出始めて、私も何度か試聴会でその音を聴き、音がいいのは十分承知しているのですが、どうしても私はネットワークオーディオには抵抗があり、まず生理的に受け付けません。

私は長年、レコードとCDを収集してきましたので、そういう物理的な「モノ」がないとどうにも気持ちが悪いのです。

目に見えないデジタルデータを聴いて楽しむだけでは満足できず、CDやレコードを棚に並べて、眺めて楽しみ、さらにそれを手で取りだして、プレーヤーにセットして聴くというのが、もう長年の習慣で、儀式のようなものですので、パソコンやタブレットをいじって、曲を選んで聴くなんて言う行為は、デジタル嫌いの私には本当に生理的にダメです。

私は今の携帯ミュージックプレーヤーも持っていませんし、スマホで音楽を聴いたことも一度もありません。

私にとっての音楽は、イヤホンで聴くものではなく、部屋に置いたスピーカーの前に座り、ディスクをセットして聴くものなのです。

そしてジャケットを眺めて楽しみ、ライナーノーツやジャケットを読むというのが私の音楽の楽しみ方なのです。

ですからいかに音が悪かろうとも、私はおそらく生涯ネットワークオーディオを導入することはないと思います。

第一お金がかかります。

ネットワークオーディオを始めるには、ネットワークプレーヤーをはじめ、いろんな機材を買う必要があります。

その器材の値段もピンキリで、やはり高級オーディオブランドの上位機種ともなると、数十万円ではなく数百万円もします。

数十万円でも始めることは可能ですが、ショップの人に聞けば、今までのCDプレーヤーやアンプと同じで、やはり高いものは値段相当のいい音がするそうで、本当かなあと私は半信半疑ですが、やはり安いものは見た目もちゃっちくて、もし始めるとなるとどうしても高級機器が欲しくなってしまいます。

とにかくこれだけは私にとっては禁断の花園、絶対に足を踏み入れるまいと思っています。

そして昨日の試聴では、ネットワークオーディオではなく、CDとレコードを再生しているものも聴きましたが、それでもやはり我が家で聴いているものよりは格段に素晴らしい音がして、値段も値段ですが、やはりがっかりしてしまいました。

高級オーディオは二極化が進んでいて、高級品はどんどん高くなる一方で、値段を見ると、０の数が一つ多いのではないかと思ってしまう程、今や数百万はおろか、数千万円の商品まで出てきています。

いったいそんなもの誰が買うのか、また数百万円でも十分高いのに、それでもすごい音が出るのに、いったい数千万円のシステムはどんな音が出るんだろうと疑問に思ってしまいますが、さすがに１０００万円を超えるものはカタログに載っているだけで、実物を見ることはできません。

 
つづく

こんにちは。

最近ネットでローリングストーンズのLP、「ラブユーライブ」のアメリカオリジナル盤を、２枚も買ってしまいました。

先日メルカリで売れたローリングストーンズのLPレコードですが、実家に帰って自分のコレクションを確認してみたところ、「ラブ・ユー・ライブ」のアルバムは、全部で５枚まだあったんですが、その内訳は、イギリス盤オリジナル、イギリス再発盤、ドイツ盤オリジナル、日本盤オリジナル、アメリカ再発盤でした。

それにさらにアメリカオリジナル盤２枚が加わり、現在このアルバムは、合計７枚となりました。

この写真は、私がメルカリで売ってしまったアメリカ盤のオリジナルですが、今思うと、これは大変綺麗で、状態の良いものでした。

１９７７年発売ですが、４５年も経っていて、このようにきれいな状態で残っているものはそうそうないということがわかりました。

そしてレコード番号に疎かった私は、これがオリジナルだということに気がつかずに、再発盤の方が新品同様で綺麗なので、そちらを手元に残して、このオリジナルの方を売りに出してしまったのです。

しかもメルカリとヤフオクで売られている同じものの値段を参考にして、メルカリで売られていたものが５０００円でしたので、私はそれより１００円安くして、４９００円で売りに出しました。

すると出品した瞬間、まさに秒殺と言った感じで、ものの数秒で購入されました。

その時私はしまったと思いましたが、時すでに遅しでした。

その時はまだ私の売ったUSオリジナルの状態が素晴らしく良いということへの自覚がなく、５０００円が相場ならば、４９００円でも仕方ないと思ったのですが、やはりもっと高い値段をつけるべきでした。

いえ、売るべきではありませんでした。

結局あとからまた欲しくなって、もう我慢できなくなり、同じUSオリジナルをネットで探して、１つはメルカリで見つけて、３５００円で購入しました。

それはなかなか状態の良いものでしたので、３５００円で買えたのはラッキーでしたが、私が売った４９００円から、送料８５０円と手数料４９０円を差し引くと、売り上げは３５５０円となり、損はしていませんが、結局売ったものを同額で買い戻したのと同じことになります。

しかもいくら状態が良いと言っても、やはり私が手放したものの方が、さらに良い状態のものでした。

私のLPを購入した人は、さぞかし喜んでいることでしょう。

そしてここで止めておけばいいのに、さらに私はヤフーオークションで、全く同じUSオリジナル盤に入札してしまいました。

そちらは写真が１枚しかなく、なかなか写真で状態を判断するのが難しかったですが、１０００円から入札開始でしたので、イチかバチかで１１００円で入札したら、なんと落札されてしまいました。

１１００円とは言っても、税別なので、消費税が１１０円、送料も購入者負担なので、送料が６５０円、合わせて１８６０円になります。

まあこれくらいなら、購入してメルカリで１０００円上乗せして転売すればいいかと思い購入しましたが、届いてみたら、酷い状態のものでした。

こんなのまるで詐欺です。でも返品も受け付けてもらえるかどうか微妙ですし、面倒くさいので、そのまま受け取りました。

ジャケットも痛みが酷く、盤も結構な傷がたくさんありました。聴いてはいませんが、おそらくノイズもいっぱい出ることでしょう。ノイズで済めばまだいいですが、下手をしたら音飛びもあるかもしれません。

正直言って、こんな状態のものは売れません。

全くゴミを買ってしまったようなものです。

LPは送料がかかるので、メルカリで売買しても、送料負けしてしまい、余程価値のある高額なものでない限り、せどりで儲けることは難しいです。

それでも欲の深い私は、損はしたくないので、購入した金額に送料と手数料分の１０００円以上を上乗せした額で出品しました。

当然まだ売れていませんが、おそらくこの値段では、あるいはいくら値段を下げても、こんなひどい状態のLPでは、なかなか売れないと思います。

何を馬鹿なことをしているんだろうと、またしても自分が情けなくなりました。

結局は最初に売ってしまった、元来私の所有していた盤が一番状態のよかったものなのに、それを特価で売ってしまい、後から買い戻したものの、お金も損していますし、状態は前より悪くなり、さらに全く同じレコードの、しかもクズのような酷い状態のものまでコレクションに加わってしまいました。

前にも書きましたが、膨大なレコード、CDのコレクションを処分するべく始めたメルカリですが、ネットで私の持っていないものを見つけるにつけ、またコレクション熱に火がついてしまい、新たに買ってしまったものもあり、コレクションを減らしているのか増やしているのか分からない状態です。

最初にCDを買ったときは、CDは買っても、さすがにLPはもう売るだけで、新たに購入はしないと心に決めていましたが、ついに購入してしまいました。

しかも同じものを２枚です。

だいたいLPなんて持っているだけで、ほとんど聴くことはありません。

それに聴いても、古いものはスクラッチノイズが酷く、中には音飛びするものもあり、片面が終わるとひっくり返さなくてはならず、CDよりストレスになり、全然気持ちよく聴けません。

手軽さから言っても、絶対聴くならCDの方がいいです。

LPはただ飾って、時々手に取って愛でて楽しむものです。

ここで紹介したように、私のローリングストーンズのコレクションは膨大で、同一タイトルのアルバムが、LPだけでも、ラブユーライブなら７枚もあるという有様です。

ラブユーライブだけでなく、他のタイトルでも、多いものだと同一タイトルで１０枚も持っていたりします。

全くどうしようもありません。

いずれ置き場がなくなり、嫌でも処分しなければならない時が来ます。

もう遠くない将来です。

それなのにせっかく売れたものをまた買い戻すなんて、どうしたら私は断捨離ができるのでしょうか。

これではいざとなった時に、全部タダ同然で引き取ってもらうことになりかねません。

いや、きっとそうなるでしょう。

でもその時は諦めもつくのだと思います。

仕方ありません。今はまだ手元に持っておきたいので、他の貴重盤はもう売らないで残しておきます。

オーディオ機器も増える一方でちっとも減りません。

いざ売るとなると、どうしてももったいなくて売りたくなくなってしまします。

まあこういう性分なので、邪魔でも部屋に積んでおくこととします。

ミニマルライフとは程遠い、モノに囲まれた生活スタイルです。

アンプは修理に出しました。一昨日ヤマト便で送りましたが、ちゃんと無事に届くでしょうか。ちょっと不安です。

でも修理に出したのですから、後はちゃんと直って戻ってくるのを祈るしかありません。

それではまた。